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ホーム >特集 >久留米物語 ブリヂストン創業者 石橋正二郎と石橋文化センター

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※「石橋美術館」は、2016年11月19日より新たに「久留米市美術館」として開館しました。

久留米物語 石橋文化センター ブリヂストン創業者石橋正二郎と 世の人々の楽しみと幸福の為にー。
市民に贈った「夢」の殿堂と言葉。

野中町にある「石橋文化センター」には、美術館や文化ホール、画家坂本繁二郎の旧アトリエなどがあります。園内では、春や秋に色とりどりのバラが咲き、初夏はショウブ、秋はケヤキやイチョウなどが色づき、人々は四季折々の木々や花々を楽しみながら過ごしています。

石橋文化センターは、株式会社ブリヂストンの創立25周年を記念して、創業者石橋正二郎により、同社の発祥の地である久留米市に建設寄贈されたものです。

明治39年(1906)、正二郎は「全国的に発展するような事業で、世の中のためになることをしたい」と決心し、十七歳で家業の仕立物屋を継ぎました。その後地下足袋の生産や自動車タイヤの国産化に成功し、昭和6年(1931)に、ブリッヂストンタイヤ株式会社(現在の株式会社ブリヂストン)の初代社長になりました。

さて、太平洋戦争が終わって数年たった頃、住まいを東京に移していた正二郎は久留米にやって来て驚きました。前に来た時は空襲で町のほとんどが焼けていたのですが、その頃には新しく町の中心に繁華街ができていて、酒を出す店などが集まり見違えるほど賑わっていたのです。

この時の思いを正二郎はこう書いています。 『久留米市は1945年8月11日の空襲で全市の3分の2が焼け野原となり、多くの人々は バラックに住んで、食うに食なく惨憺たる有様で、人心は虚脱し希望を失っていた。』

その後、欧米視察でアメリカやヨーロッパの文化にふれた正二郎は、あるヒントを得ます。例えば、フランスで見た「文化の家」という施設は、音楽会場や美術館、そして劇場などが集まったもので、子どもから大人までいつでもそこに行けば楽しむことができました。
 正二郎は、『これにならって文化を振興させたい』と考えます。
 『私は愛郷心から、私の会社の工場を永久に発展させたい念願であり、従って、会社ばかり繁栄しても調和がとれないから、何とかして立派な久留米にしたい。清潔で整然とした秩序を保ち、教養の高い、豊かで住みよい、楽しい文化都市にしたいと願うものである』  昭和28年(1953)頃から、正二郎は「文化センター」建設の計画を立てて土地を買い、準備を進めました。その際、自らペンを持ち、美術館や花壇、体育館などのアイデアを図面に描いています。

昭和31年(1956)4月、石橋文化センターが開園しました。当時の『市政くるめ』はこの時の様子を、『文化センター世紀の開園、文化と体育の殿堂』と書き、2万人の人々が足を運んだと紹介しています。5万平方メートルの敷地には、美術館、文化会館、野外音楽場、花壇、憩いの森などの文化施設や体育館、50メートルプールなどの体育施設が設けられました。市民にとってこのような美しい施設は初めて見るものでしたので、まさに「夢の贈り物」でした。  後年、音楽愛好家達が待ち望んだ音楽ホールの「文化ホール」と日本庭園が加えられました。日本庭園をつくろうとした時、正二郎は80歳を越えていました。すでに健康をそこねていましたが、レイアウトを描き、東京より造園師を送って構想通りの庭園をつくらせています。石橋文化センターへの正二郎の思いは衰えることがなかったのです。

82歳の時、正二郎は日本庭園の寄贈式に出席し、テープカットをしました。ふるさとの土を踏んだのはこの時が最後となります。

石橋文化センターの正面入り口には、正二郎の筆跡が刻まれています。  『世の人々の楽しみと幸福の為に』 正二郎が生涯、心から願った言葉です。

取材、執筆 オフィスケイ代表 田中 敬子

石橋文化センター 石橋美術館
石橋 正二郎明治22年(1889)?昭和51年(1976)

(株)ブリヂストンの創業者。初代徳次郎の次男として苧扱川町(現在の久留米市本町)で生まれる。昭和6年(1931)、日本足袋(株)から自動車のタイヤ製造部門を切り離しブリッヂストンタイヤ(株)を独立させ、初代の社長となる。九州医学専門学校(久留米大学の前身)の創設に尽力。石橋文化センターなどを久留米市に寄贈し、市民の教育文化の発展に大いに貢献した。(『よかとこ久留米ものしり事典』より抜粋編集)

  • 開園当時の石橋文化センター

    開園当時の石橋文化センター

  • 石橋文化センター

    石橋文化センター

/主な参考文献/
『私の歩み』・『我が人生の回想』石橋正二郎著・『創業者石橋正二郎』
小島直記著・『ブリヂストン創業者石橋正二郎物語~世の人々の楽しみと幸福の為に~』田中敬子著他
  • 世の人々の楽しみと幸福の為に

    正門入り口(右)に石橋正二郎の筆跡で刻まれている

石橋文化センター園内 ご利用の案内
公益財団法人 久留米文化振興会
〒839-0862 福岡県久留米市野中町1015 石橋文化センター内
TEL 0942-33-2271  FAX 0942-39-7837
開園時間 9:00~17:00(年中無休) ※夏季のみ9:00~19:00
休館日 園内の施設は月曜日/ただし祝日・振替休日は開館
入園料 無料/ただし美術館は有料
URL 石橋文化センター
交通アクセス 車で久留米I.Cから約10分/JR久留米駅 よりバスに乗り「文化センター前」にて 下車/西鉄久留米駅よりバスに乗り「文 化センター前」にて下車
※1・7・9・20・25・40・45番系統。主な行き先は、
「吉井」「田主丸」「信愛女学院」 など。
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